これは先日ネットニュースで紹介されていた、
「とあるパートのおばちゃんが勤め先を退職する際に残して言った言葉」
なんだそうです。
本当の発言内容は
「いつ死ぬか分らんのに、毎日こいつに削られながら過ごすのはほんとにアホらしい」
という、もうちょっときつい表現だったという話しもありますが、いずれにしてもなかなかに気持ちの良い一言ですね。
●その通りだ
●かっこいい
●めっちゃええ話やん
●このおばちゃん素敵や
●私も見習いたい
●周りに迷惑をかけない程度にこのマインドはもっていたい
等々、この記事を読んだ方からも色んなコメントが上がっていたのですが、やはりみなさん共感するところが多分にあるんですね。
会社組織に入ってしまうと、無理なことを押し付けられたり理不尽なことがまかり通っていたり、特定の人だけが損するような環境が出来上がっていたりと、明らかにおかしなことがたくさん行われているから、誰もがそこに不満を抱えているということでしょう。
僕も会社勤めをしていた時はそれはもう酷い状況ばかりが続いていましたから、こういう発言をしながらパートを辞めていったおばちゃんの姿って、やっぱりかっこいいと思うし共感します。
ただ
●このおばちゃんを見習いたい
●私もそういう発言や行動できるようになりたい
と思っても、実際同じように行動できるかというと、それはなかなか難しかったりもしますよね。
常識とか
周囲の目とか
会社を辞めてその後どうするんだとか
色んなリスクがある事もまた事実で、同調圧力が強く、世間体や常識にも縛られやすく、会社組織の権限や発言力が強く感じられやすいこの日本では、そうした発言や行動が起こしにくい状況であることも確かなように思います。
何せ身内からも厳しい目線が飛んでくることも少なくないのがこの日本ですからね。
だから
自分を犠牲にして我慢して生きる選択を行ってしまい、心を病んだり体を壊す人が増えている
のではないでしょうか。
僕もそんなうちの一人だったから、世の中や会社組織の理不尽さに悩んだり苦しんでいる人の気持ちは少しは分るつもりです。
●自分を出す
●我慢せず思ったように生きる
ってほんとに難しいですよね。
そう簡単に自分って出せないものです。
ただですね。
「私はこうやって鬱を治した」
という方々の実体験を聞くと、
●自分を常識で縛らないようにした
●嫌なことを辞めた
●周囲の目を気にせず自分の思う通りのことを行うようにした
という事がどうも多いようなので、その事実から考えてみれば
自分を周囲にあわせること
と、
我慢せず思ったように生きること
この二つを天秤にかければ、世間体や周囲の目など気にせず、言いたいことを言って、思ったように自由な発想で行動するという後者の生き方の方が、はるかに楽なんだというですね。
けっきょく自分を解放して生きることで鬱が改善されているわけですから。
理不尽なことに我慢し続けることの方が楽だしリスクも少ないように見えて、結果から判断すれば実はそうではないということでしょう。
本当に自分を大事にしようと思うのであれば、
我慢し続けている人はいつか壊れる可能性が高い
と捉えてるくらいでちょうど良いのかもしれませんね。
それはあらゆることに我慢し続けた30歳までの間は心身ともにボロボロだったのに
30歳の時に思い切って会社を辞めてからははるかに心が豊かになり、人生もよくなってきた
という自身の実体験からも強くそう思います。
その代わり言うまでもなく、その後周囲からの
「あいつは何をやっても長続きしない」
「根性がない」
「おかしくなった」
等々の厳しい目線や、
収入の激減で生活がやばかった
などもあって、しばらくの間はとんでもなく悲惨な状況も多々続きましたから、そこを抜けだすまでの間の現実というものはほんと厳しかったですけどね。
でもまあ僕は運よく何とか軌道修正ができました。
落ちるところまで落ちたから、後は上昇していくしかなかっただけのことかもしれませんが(苦笑)
はてさてここまで脱線もありながら言いたいことを書ていみたわけですが、結論としては
●自分を抑える
●いつも自分だけが我慢している
という事がいかに良くないか。
そして
●周囲の目や世間体に縛られない
●自分主体で生きる
という事がいかに重要なことであるか。
それをお伝えできればと思って紹介した話になります。
もちろん他人に迷惑をかけないとか、周囲と軋轢を生まないようのコミニュケーションを取りながら主体性を出していくことが大前提にはなりますが、それができるようになるとほんとに人生が変わると思うし、そういう人が増えてくると今の日本社会の停滞感や閉塞感もずいぶん改善されていくのではと思ったりしています。
なぜなら、そもそも個人個人が幸せでないと世の中が良くならないのは当たり前のことだからです。
誰かが犠牲になることで誰かが幸せになるような世の中であっては、やはり不健全ですからね。
それにそんな社会ってきっと殆どの人が望まないでしょうから。
そんな状況になるよりも、一人一人が言いたいことが言え、誰もがお互いの正当な権利を行使しつつ、対話と交渉の中で双方にとっての合意点を導き出せるような、そういう世の中になると良いなと思うところです。
そうなれば別に会社を辞めなくても、その会社の中で職場環境を自分に合ったものに変えていくことも可能になりますし、会社以外の場所でも今までよりはずいぶん生きやすくなるはずです。
ただそのためにもこのパートのおばちゃんの考え方や行動は、誰もが見習っておくべきものかなと思いました。
だって自分を出すこと(アクションを起こさないと)をしないと、たいてい自分の状況は悪くなる一方だからです。
だから少々きつい内容だったかもしれないけど、「発言する」「行動する」っていう事は素晴らしいことだし大切なことだと思うんです。
もちろん自分を出し過ぎている人はいくらか自制も必要ですが、
●引っ込み思案とか
●つい自分を犠牲にしがちな人
の場合は、ちょっとだけ自分を出すってことにチャレンジしてみると良いでしょうね。
それで失うものや抱えるべきリスクも当然出てくるわけですが、何物にも代えがたいものが得られる可能性も出てきますから。
そしてそれが今の日本人に決定的にかけているものではないかなあと思ったりします。
勇気を出して今までにないアクションを起こしてみるって悪くないですよ。
経験者はそう思います。