
もし自分が、人の髪の毛が原材料になったサプリメントを使ってるなんてことになったらすごく嫌ですよね。
まず気持ち悪いし、健康にも恐らくとても悪いです。
なぜなら髪の毛は、体内に蓄積された重金属類の排泄経路だと考えられているからです。
重金属は体にとっては毒ですから、そんなものが混じった人毛を原材料にしたサプリメントを摂ってしまうと、とうぜん鉛やカドミウムなどの重金属類を同時に摂取してしまう可能もあるわけで、とてもではないけど健康に良いと言えるものではありません。
むしろ健康被害が出る可能性を考えた方が良いくらいです。
「そんな粗悪な品質の製品が売られてるなんてことはあり得ないでしょう」
と疑う方もおられるかもしれませんが、この話は病院向けサプリメントを専門に製造されているメーカーの社長さんである田村忠司さんという方が「サプリメントの正体」という本の中で暴露されています。
自分の実名と会社名を出したうえでの出版ですからね。
ですからその内容に間違いがあるという事はまずありえません。
ほんとに酷い話です。
サプリメント業界の嫌な部分が見えちゃいますね。
残念ながらどのメーカーであっても
「うちの製品は変なものが入ってますよ」
とか
「うちの製品は品質が悪いです」
なんて言うことはあり得ないので、商品説明を聞くだけでは本当にその製品が良いものなのかどうかが分りません。
それは価格が高いものであっても同様で、一万円や二万円するような高額製品であっても、粗悪なものは恐らくたくさんあると考えられます。
何せサプリメントは中身が見えませんからね。
表現方法にある程度規制はあるものの、ほぼ「言ったもの勝ちの世界」なんです。
ですから、サプリメントっていうのは原材料の出所や加工の仕方、その品質証明などがきちんとなされているか等々、できる限り多くの根拠を提示しているものを選ぶのが重要で、そうした根拠が少ないメーカーのものはなるべく選ばない方が賢明です。
少なくとも僕は、信頼性と安全性の根拠がどんどん出てくるものでないと絶対信用しません!!
だけど多くの人は「新成分」とか「○○に効く」みたいな本質ではなくイメージの部分にのみ気を取られてしまうので、たぶん偽物を掴まされていることが多いです。(あくまで僕の推測ですけどね)
とはいえ人毛サプリに限らず、不正出血が起こるとか、吐き気を催すとか、最悪の場合〇んでしまうような製品(アメリカでは毎年何件か発生しているのは結構有名な話です)も本当にありますから、うわべの売り文句に惑わされず、製品の本質に目を向けて製品選びをする人が増えてくれたらと思います。
そうすれば単純に犠牲者が減るだけでなく、粗悪な製品を販売するメーカーが減りますし、反対に良心的で誠実なメーカーが増えるはずですから。
一般消費者が賢くなることが、業界を健全化させる一番効果的な方法です。