免疫は自律神経とホルモンによって調整・コントロールされています
例えるなら
●免疫は警察・自衛隊
●自律神経は政府
●ホルモンは警察庁・防衛省
のようなもので、それぞれ3つの機能が互いに連携しながら免疫という機能が成り立っています。
免疫(警察・自衛隊)が果たすべき役割やルールを決めたり、予算編成などを行っているのが自律神経(政府)とホルモン(警察庁・防衛庁)という関係性になる
と考えれば、よりこの3つの機能の関係性が理解しやすいのではないでしょうか。
さらにこの事が分ると、睡眠不足が免疫を低下させたり、自律神経やホルモンバランスが乱れてくるとアレルギーや自己免疫疾患にかかりやすくなるという事も理解出来てくるはずです。
睡眠不足は自律神経機能の低下を招きますから、その影響を免疫も受けて自然と免疫力低下が起こることになります
し、アレルギーや自己免疫疾患についても、
自律神経やホルモンバランスが乱れ、免疫への適切な指令が出せなくなると、例えば誤った攻撃対象(正常な細胞)を指定してしまったり、駆除すべき菌・ウィルス・毒性物質に対してうまく停止命令を出せず、必要以上に攻撃を続けさせてしまい、結果的に周囲の正常な細胞まで傷付けてしまう
ようなことが起こることもあります。
こうした誤爆のような現象は、現場で活動する免疫(白血球)の誤作動の可能性もありますが、そもそもの司令塔である自律神経やホルモンバランスが軍事国家のように暴走してしまって起きた可能性もあるという事です。
ですから免疫を理解する際には、免疫単体でみるのではなく、自律神経とホルモンとの関係性についてもある程度理解しておく事が必要です。
また余談ですが、自律神経・ホルモン・免疫この3つの機能の相互作用の事を医学用語では「ホメオスタシス」と言い、健康維持・増進に於いて最も重要な機能であり、自然治癒力の根幹として認識されています。