今の日本人は薬の功罪を知らなさ過ぎるのかもしれませんね   

がん剤が元々「がんの治療薬」としてではなく、「戦争で使用される化学兵器」として開発されたことは割と知られた事実ですね。
ただ結果的に戦争で使用されることはなく大量の在庫が発生。
それを廃棄するとなると多額のお金がかかるため、何か他の目的に使えないかと模索したところ、この化学兵器には細胞分裂のスピードが速い所に向かっていくという特徴があったようで、それががん治療に役立ちそうだということ使われ始めたと言います。
ただ細胞分裂が速い場所と言えばがん細胞以外にも髪の毛や内臓粘膜などがあるため、がんではないそれらの正常な場所にも抗がん剤が効いてしまい、それが脱毛や吐き気などに繋がっているようです。
副作用が非常に強いことで知られている抗がん剤ですが、そもそもが人の命を救うために作られたものではないわけですから、当然のことなのかもしれません。

アトピーや自己免疫疾患に使用されることの多い薬ステロイドには、免疫機能を強制的に停止させる作用があります。
そのお陰で炎症が抑えられ、痒みや痛みが治まるわけですが、免疫機能を停止させるということはステロイド剤を使い続けると免疫力が下がるということです。
すると当然のことながら風邪やインフルエンザを始めとした感染症に罹りやすくなるほか、場合によってはがんの増殖を招く可能性も考えなくてはいけなくなります。
また免疫は菌・ウィルス・がんといった病気の元だけでなく、その他の異物(ゴミ)の分解も行っているため、ステロイドを使い続けると体内環境はどんどん汚染され、それがなおの事免疫の誤作動(アレルギー反応)を引き起こすことに繋がっていきます。
ステロイドを使い続けるとかえって症状が悪化していくという話を聞かれたことがある方もおられると思いますが、それはこのような負の作用によるものである可能性が高いと考えられます。

風邪で処方される風邪薬には、解熱・咳止め・鼻水止めといった不快症状を緩和させる作用があります。
だから風邪薬を飲むと体は楽になりますが、風邪を引いた際に熱が出るのは免疫力を高めて菌やウィルスを駆除するためですし、咳や鼻水はその駆除した菌やウィルスの死骸を体外に排出するための解毒作用になります。
なのでこれらの生理作用を薬で無理やり止めるとどうなるのか?と考えれば、風邪薬が決して風邪に効いたり治すためのものではないことが分かると思います。
それどころか反って風邪を悪化させてしまうようなものではないかとも思えてしまうほどです。
それに何より「風邪を治す薬が作れたら確実にノーベル賞が取れる」とも言われるくらい風邪に効く薬を作るのは不可能に近いことな訳ですから、そもそも風邪を薬で治そうという発想自体が間違っているということです。

このように薬には確かにメリットと言える作用もたくさんあるわけですが、同時に無視しえないデメリットも数多く存在していて、そのことを知らずに薬にばかり頼る治療を行っていると治療になるどころか症状の悪化を促進してしまう可能性さえ出てきます。
とかく今の日本人は薬を信用し過ぎる傾向にありますが、薬も万能ではありませんし絶対的な選択肢という訳でもありません。
メリット・デメリットを正しく理解して「お医者さんに言われるがまま」ではなく「自らの頭で考えて、自らの責任においてどのように使っていくか」ということを、日本人はもっと必要があると私などは思います。