成功し続けている人は皆「人を大事にしている」そうです

Wマコトさんという方をご存じでしょうか?
元々は吉本でお笑い芸人を目指していた二人組だそうですが、とある脚本家さんより「テレビの脚本を書くという仕事も経験してみないか?」という提案を頂いたことをきっかけにお笑いの舞台に立つことには早々に見切りをつけ、裏方である放送作家に転身しつつ人材育成や経済セミナー講師としても成功され活躍し続けられているという異色の経歴の持ち主になります。
お笑いのスターになりたいという夢を持ちながらも、脚本家の立場に回って客観的に見てみれば自分達にはお笑いの才能は無いという事に気付かれたそうで、そのことを受け入れ、未練を残さずあっさりお笑い芸人を諦められた潔い物事の決断の仕方には大変共感するところがあり、僕自身このお二人のお話を思い浮かべながら「自らを知ること」であったり「諦めることの大切さ」について考えることがよくあります。
そんなWマコトさんですが、芸人として或いは放送作家として長年芸能関係に携わるうちに、芸能界で成功し続ける人と一時的にしか成功できない人の違いというものが少しずつ見えてくるようになったそうです。
そして成功し続けている人にはいくつか共通点があるそうなのですが、そのいくつかの共通点の中で特に僕自身が共感し、非常に重要だと感じたことがあります。
それが「成功し続けている人は人を大事にしている」というものでした。
成功し続けている・売れ続けている人は目上の人やスポンサーさんといった人たちだけでなく、後輩の芸能人さんや若いスタッフさんたちにも非常に丁寧に接することを心がけておられるそうです。
すると新人だった芸能人もスタッフさんも20年もすればそこそこの地位に上がられ、中には映画・テレビ番組・舞台などのキャスティングに影響力を持つ人も出てくるということで、新人の頃から丁寧に接してくれていた方とはまた一緒に仕事がしたくなるし、恩もあるのでそういう方に優先的に仕事を回される傾向があるようです。
ですから年齢を重ねてもテレビや映画でよく見かける人というのは、もしかしたら人を分け隔てなく大事にされる方が多いのかもしれません。
反対に「後輩だから」とか「新人スタッフだから」といった理由で力のない人に偉そうにしている人というのは、一時的に売れることはあっても後輩やスタッフの人に疎まれてしまうため、その人たちが出世して一定の力を持つようになると「あの人は昔自分に対して酷い対応をしてきたから仕事を回さない」というようなことが起こるのだそうです。
無理もない話ですね。
一瞬売れてすぐに見なくなる人の中には、単に実力が無いという人ももちろんおられるようですが、そこそこ実力があっても売れ続けられないというのは、能力ではなく人間性の方に問題があるという事だったのかもしれません。
そして人間性に問題があって消えていった人は案外多かったのかもしれませんね。
こうしたお話を聞かせていただくと、やはり人間良い時悪い時関係なく、また立場や年齢に関係なく、誰に対しても相手を尊重した付き合いをするという事がとても大事で、決して驕り高ぶるとか偉そうにしてはいけないことがよく分かります。
自らの人間性が後になってきっと自分自身に反ってきますから。
目先の成功や幸せをつかむだけで良いなら人への配慮や自らの人間性など考えなくても良いのかもしれませんが、永続的な成功や幸せを望むなら、やはり人を大切にする気持ちが大事だということですね。