
命の危険があったり、実生活に影響を与えてしまうほどの病気や不具合を抱えている場合、
○○でこんな病気・あんな病気が治りました
という情報は、真偽を確かめるよりも先に飛びついてしまうほど信じたいものであり、またすがりたいものになります。
それだけにその情報が正しいものであればいいのですが、単なる誇張であったりほぼほぼ嘘に近いようなものになると、それを信じた人の受ける精神的ショックというのはとてつもなく大きなものになります。
だからこそこうした「効く」「治る」といった類の話は信憑性が高いものであるべきと個人的には考えているのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
僕が知る限りの結論から言うと、
奇病・難病・慢性疾患に関する効く・治るという情報の信憑性については、せいぜい3%~20%くらいである
というのが実際のところのように思います。
つまり80%~97%くらいの人には「効果がない」「当てはまらない」、もしくは「言うほど大きな効果は無い」のではないかという事です。
このことは普通に考えればすぐわかることですが、巷に溢れている情報で本当に多くの人の病気や不具合が治っているなら、こんなに健康で困っている人がいるはずはありませんし、何より医療費に充てられる税金が年間50兆円にもなるはずがありません。
ですから○○であれが治る・これが治るという話は、話半分以下で聞いて丁度いいくらいなのだと思います。
そんなに都合よく体を治せる情報なんて落ちていないんです。
ましてや慢性的な不具合であったり奇病・難病と呼ばれるような治療が困難な病気であればなおさらです。
ただ、だからと言って
それらの情報がすべて役に立たないとか聞く価値のないものか?
と言うとそうでもなくて、
例えば
●現代医療では治療不可とされているクローン病を克服し、障害者手帳を返却したという昔からの知人がいますし、
●掌蹠角化症と言っていわゆる皮膚の奇病を大きく改善出来た知人もいます。
●極度のアトピーや重度のメニエール症候群を抱えていたけれど、それがほぼ私生活に支障がないくらいにまで良くなっていったという知人もいましたし、
●またおそらく治癒例がほとんど存在していないであろう非常に重度の精神疾患を克服することが出来たという知人もいました
から、慢性疾患であったり奇病や難病を克服するために有効な手段や情報がどこかにあるのもまた事実だということになります。
ただし問題はそうした改善例や克服例を持っている人の数や割合があまりにも低すぎるため、そもそも有益な情報自体が少ないということがありますし、また効く・治る系は有益・無益に限らず殆どの情報において話が大きく盛られていて正しく発信されていないという事もあるので、どの情報のどの部分を正しいと捉えていくのか。
ここが本物の情報を掴むために大切な能力になってくるように思います。
つまり有益な情報を見極める目を養う必要があるということです。
その眼力がないと大抵は見せかけの有益な情報に踊らされ、なかなか正しい情報にたどり着くことは難しいですね。
ネットや人伝の情報があまりあてにならないのも、情報すべてが嘘だからということではなく、発信側の情報の正確性がけていることと、聞き手の情報精査能力が低いことにも原因であると言えそうです。