慢性便秘の方は婦人科系の疾患に要注意!! これほんとに「あるある」です

子宮・卵巣系の不具合や、胸にしこりが出来る等々。

婦人科系の疾患に悩まれている方の便通具合については一度統計を取ってみると良いですね。

慢性便秘に悩まれている方が多いのはまあ違いないはずです。





そうはっきり言える理由が大きく2つあって、





まず一つ目は慢性的に便秘になると子宮・卵巣が圧迫されるというもの。

写真をみれば理解いただけると思いますが、便秘によって大腸内に便が溜まってくるとその重みで横行結腸が下垂し、横行結腸の下にある子宮や卵巣を圧迫したり、さらには卵管などをおし潰してしまう可能性も否定できません。



そうなると体にはどのような問題が起こりえるでしょうか?



  • 月経不
  • 月経時の痛み
  • 不妊
  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 卵巣嚢腫
  • 子宮・卵巣と大腸との癒着



等々の原因となっても不思議ではないと思いませんか?




慢性便秘に悩む方と不妊・子宮卵巣系の不具合を持つ方の人数の推移に関連性がみられると指摘する識者も少なくありませんし、また立ったまま大腸のレントゲン写真を撮れば、上記の写真のように下垂した横行結腸のレントゲン写真が撮れてしまう人はかなり多いだろうと予想している識者もおられます。

とにかく慢性的な便秘が続くと、子宮や卵巣に大きな問題を生み出してしまう可能性が高いことだけはお分かりいただけるのではないでしょうか。



大腸内に多量の便を溜め込んでおくことは、健康上決して良くないんです。





二つ目は大腸と乳房が繋がっているというお話です。

厳密にいうと、直腸にある下大静脈という血管(黄色塗りつぶしている血管)が、心臓に繋がっていることに関連したお話で、

まず前提として、慢性的な便秘になると大腸内は劣悪な環境に陥り、その結果さまざまな毒素が発生していることが分っています。

超発がん物質のニトロソアミンが生まれてしまう事などはとくに有名ですね。



そしてその毒素はそのまま放置すると体にとって負担となり、病気の原因になってしまうことから、その大部分は大腸にある門脈という血管(青入りで塗りつぶした建艦)によって栄養素などと一緒に吸収され、肝臓に送り届けられます。

届けられた栄養素については、肝臓が代謝(体にとって使いやすい状態に作り替えること)を行い、そのまま赤血球に積み込まれることによって全身へと送り届けられ、それによって体が修復されていくわけですが、毒素については肝臓で解毒処理が行われ、無害化されたのち、再度腸へ排出されるという流れになっています。



こうして体の中が清潔に保たれ、可能な限り汚染されにくい仕組みになっているわけですが、ただ残念ながら先に述べた直腸付近にある下大静脈という血管だけは肝臓に繋がっていませんから、ここで吸収された毒素については解毒されることがありません。



その仕組みを逆手にとって、例えば座薬のように下大静脈で吸収させることにより、肝臓を経由させることなく(肝臓を経由させると薬成分の9割が解毒されると言います)、薬の成分を心臓を経由して脳に送り届けることによって飲用薬よりもはるかに高い解熱効果を引き出すといった有効な活用の仕方も例外的にありますが、慢性便秘の方はたんに大腸内の毒素が解毒されることなく、心臓に送られてしまうため、その毒素は心臓経由で全身に巡ってしまうことになります。

これでは体は大ダメージを受けてしまいますね。



そして考えるまでもなく心臓は胸の部分にありますし、また下大静脈によって心臓に送り届けられた血液が次に向かうのが肺ということで、肺もまた胸の部分に当たります。

この体の構造から、直腸の下大静脈で吸収された毒性物質は胸に蓄積しやすいことが考えられ、慢性便秘の方は胸にしこりができやすかったり乳がんができやすい可能性が指摘されているわけです。

理論的には納得のお話ではないでしょうか。



もちろん肺がんのリスクが上がるとことも指摘される方は多いですが、先の下腹部の圧迫の件も含めて考えれば、より婦人科系疾患のリスクの方が高いと思われますので、とにかく慢性便秘の方は婦人科系の不具合には要注意。

「心当たりあります」って人ほんと多いですしね。



加えてこれは念押しの話ですが、便秘は海外では病気という位置づけで、万病の元とも考えられています。

どうも日本人は軽く考えがちですが、決して軽く考えていい症状ではないですよ。