「赤血球の衣替え」の時期が近付いてきました

以前お世話になっていた血の研究者の方から教えてもらった話ですが

「赤血球は衣替えする」

そうです。



じっさい証拠になるようなものを見せてもらった事があり、だから僕も「この説は正しい」と思っているのですが、

これは「寒暖差が激しい日本人特有の機能」とのことで、





そもそも赤血球には「体温を保持する」という役割もあり、

「赤血球膜の厚みを薄くしたり厚くしたりすることで、熱を放出したり溜め込んだりしている」

そうです。



ですから

●夏場は赤血球膜が薄く、熱が放出されやすくなっていますし、
●冬場は赤血球膜を厚くして熱の発散を防止して、体温を保持しやすくしている

ということでした。

こうやって体内の温度調整が上手くいくよう、身体が季節ごとに対応しているみたいです。

ほんとに良くできてますね。




そしてその赤血球の厚みが変わる時期は年に2回あって、

●夏用の膜厚になるのが5月ごろ
●冬用の膜厚になるのが11月ごろ

になるのですが、その膜厚が変わる現象の事を「赤血球の衣替え」と呼んでいます。





この衣替え。

恐らく気温の低下や日が落ちる時間の変化などを体が感じ取ことによってタイミングを判断しているのではないかと思われ、昨日あたりから気温だけでなく日が落ちる時間も急に早くなりましたから、そろそろ衣替えのスイッチが入り始めそうです。



そしてその衣替えは2週間~1ヶ月程度続くものと考えられているのですが、実はちょっと健康面には問題になる部分があって、そのせいで体調を崩す人が少なくありません。

また体力面の低下なども一時的に顕著に表れる方が多く、感染症にも罹りやすくなるため、できる限りその有効な対策方法は知っておく方が良いのは間違いありません。



ということで、次回の記事はその具体的な症状と対策について案内します。