最近一部の人の間で「四毒抜き」という健康法が流行っているようですね。
私自身、この考え方についてはおおよそ6〜7割くらいは共感できる部分があると感じています。
ただそれだけで健康のすべてが解決するのかと言われると、さすがにそこは疑問を感じる立場です。
確かにある程度は効果を実感しやすい方法なのだろうとは思います。
しかしこの考え方を過度に信じすぎたり極端に実践しすぎたりすると、気づかないうちに逆方向へ進んでしまう可能性もあるのではないでしょうか。
そう思っていたところ同じような見方をしている人もいるようで、健康分野で知られるジャーナリストの
船瀬俊介氏も警鐘を鳴らす動画を公開。
四毒抜きをやり過ぎた結果体調を崩して病院で相談する人が少なからずいる
と話されていました。
もっとも船瀬氏自身も時に極端な主張をされる方だと感じるため、私としては書籍や動画を軽く参考にする程度にしていますが。動画内でも動物油の問題についてはやや説明が粗い印象を受けましたしね。
動物油の影響は飼料の内容や飼育環境、ストレスの度合いなどによって大きく変わるはずですから、やはりそうした前提を省いた議論にはどうしても違和感が残ります。
とはいえ「四毒抜きは万能である」という主張については誇張があるように感じる点もあり、その部分を鋭く指摘している部分に関しては船瀬氏の意見に概ね同意。
むしろ四毒抜きを極端に強く推し進めている吉野敏明氏の発信のほうに私は危うさを感じています。
単純で分かりやすい理論を強い言葉で断言すると、支持者は集まりやすくなりますからね。
しかしその理論の正確さを冷静に見れば、船瀬氏の指摘にもあるようにせいぜい6〜7割程度の妥当性にとどまる可能性もあるわけで、それにもかかわらずまるで絶対的な正解であるかのように語られ、人々を強く誘導していく姿勢にはやはり慎重であるべきだと感じます。
本来、健康というのは何か一つの方法だけで解決するほど単純なものではありません。
食事・睡眠・運動・ストレス・体質など、様々な要素が重なって成り立っています。
だからこそ「これさえやれば大丈夫」という考え方にはどうしても無理が出てきます。
なのに
有名な人ほどまるで万能の答えがあるかのように単純明快な方法を強く打ち出す
傾向があります。
そして影響力がある分、その言葉は多くの人に届きます。
でもだからこそ余計に注意が必要で、分かりやすい話ほど受け入れやすい反面、大事な前提や例外が省かれていることをちゃんと意識しておくべきでしょう。
特に健康のように個人差の大きい分野では、誰かの「正解」がそのまま自分の正解になるとは限りませんしね。
それどころか船瀬氏の話のように、やり方や度合いを誤ればかえって体調を崩してしまう可能性すら出てきます。
別に流行の方法を全否定する必要はありませんが、盲信するのではなく自分の体の反応を見ながら冷静に取り入れていく。
そのくらいの距離感が、結果としておそらく一番安全なような気がします。
とにかく安易な話に騙されないようにしたいですね。