「昔ながらの提灯」もどんどん消えゆく流れにあるそうです

一昨日の午前中。

地元の八幡さんの秋祭りに奉納するための

提灯を発注しに行ってきました。

祭りのお役を引き受けることになってしまったので、

それでこの春から準備に奔走しているのですが、

それにしても提灯業界も今は凄く大変になってしまってるみたいですね。


お店の方の話では

職人さんがどんどんいなくなり、

いまや網干の周辺ではわずか一人だけ

になられてしまったらしく、

制作が全く追いついていないそうです。

ですから今回発注させて頂いた提灯も

祭りに間に合わない可能性も有るそうで、

その際はこれまで取引はしたことのない、

県外の業者さんに発注されるという事でした。


ただそうなると、

これまでずーっと制作をお願いしきた方が

今風の骨組みを針金で作る方法ではなく、

竹を使用するすごく手間のかかる昔ながらの方法を

採用していることから、

それを他の方にお願いするなると

提灯のサイズが微妙に変わる可能性があるという事で、

その点はお店の方も心配されていました。


完全手作りに拘られているからこそのお話のようでしたが

そうした昔から受け継がれてきたものがどんどん崩れていき、

近い将来には途絶えてしまうかもしれないこの現状には、

何とも寂しいものを感じます。

出来れば長く続いて欲しい文化になりますが、

このままの流れだと残していくのは本当に難しそうです。


お店の方もとても残念そうな表情をされてて、それが凄く印象に残ってます。